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【関ジャム完全燃SHOW】ボーカリストが選ぶ すごいボーカル【厳選9曲】

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2019年7月14日、テレビ朝日系「関ジャム完全燃SHOW」では「ボーカリストが選ぶ すごいボーカル あの歌のココを聴いてと題して、歌のプロが大絶賛するすごい楽曲を厳選してピンポイントに紹介しました。歌のプロが歌いながら解説しました。

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ボーカリストが選ぶ すごいボーカル

解説するのは、3人の歌のプロ

・今井マサキさん:コーラス 
→松任谷由美・吉田拓郎・矢沢永吉・槇原敬之などのコーラスを担当。
・佐藤竹善さん:ボーカリスト(SING LIKE TALKINGのボーカル)
→小田和正や山下達郎のツアーにも参加。小田和正、スキマスイッチ・大橋など業界関係者がその声を絶賛。
・藤田真由美さん:コーラス 
→miwa・井上陽水などのコーラスを担当。

 

(※記事中の楽曲名・コメント等の文章は、「関ジャム完全燃SHOW」2019年7月14日放送分より引用・要約などさせていただいております。) 

 

今井マサキが選んだ曲(その1)

☆衝撃を受けた「冒頭の深く響く低音」

【ココを聴いて!!ポイント】

1.女性ボーカリスト
2.歌い出しの音が低い
3.19歳のデビュー曲

↓↓↓

平原綾香「Jupiter」('03)
(作詞:吉元由美 作曲:G.Holst)

【今井マサキ コメント】
冒頭の低音部分は、19歳の女の子がデビュー曲で歌えるような楽曲ではない。
普通なら可愛さや高音に行きがちな所を、全くの真逆から始まる。そして歌い始めのブレスを、あえて入れるところも衝撃でした。

【平原綾香】
・父はプロのサックス奏者の平原まこと氏。
・平原綾香自身も音大でサックスを専攻。

→サックスの低音の鳴らし方が難しいとのこと。サックス奏者ゆえの低音域。
楽器で培ったブレスコントロール。

 

佐藤竹善が選んだ曲(その1)

☆地声とファルセット(裏声)の入れ替え がまさにパーフェクト!!

【ココを聴いて!!ポイント】

1.声とファルセットの絶妙な入れ替え
2.男性ボーカリスト
3.あえてファルセットを使用

↓↓↓

エド・シーラン「PERFECT」('17)
(Written by Ed Sheeran)

【佐藤竹善 コメント】
地声からファルセットへの入れ替わりが絶妙で素晴らしい。
「Baby I'm」のフレーズだけで心が動かされる。
世間的には「歌が上手いボーカリスト」として取り上げられる訳ではないが、とても技術が高く、表現力が秀逸。

※地声とファルセットを使い分けると→→→与える印象が変化!!

 

藤田真由美が選んだ曲(その1)

☆英語にしか聞こえない 魅惑の日本語歌詞!!

【ココを聴いて!!ポイント】

1.まるで英語!?な日本語歌詞
2.東京都出身のボーカリスト

↓↓↓

平井大「Life is Beautiful」('16)
(作詞:EIGO and Dai Hirai 作曲:Dai Hirai)

【藤田真由美 コメント】
サーフミュージック(60年代アメリカ西海岸がルーツの若者音楽)というジャンルは、日本語歌詞を乗せるのがとても難しいのですが、平井さんの歌い方は日本語が野暮ったくならずに馴染み、曲の世界観を崩さずにまとめ上げている。

・日本語歌詞のキレイな歌い方とは?
→母音を伸ばすことでハッキリと聞こえる。(日本語は、母音のa,i,u,e,oが耳に残る)

・平井大の「英語っぽい」歌い方は?
→1.母音をあいまいにする 2.「T」の発音を強調

※佐藤竹善さんの分析では、サーフミュージックの元々のニュアンスを壊さないようにあえて英語っぽく表現しているのではないか、とのこと。

 

今井マサキが選んだ曲(その2・3)

☆ファルセット(裏声)は高い声だけではない!!心に染み込む囁きファルセット

【ココを聴いて!!ポイント】

1.心に染み込む囁きファルセット
2.高い声が特徴の男性ロックボーカリスト
3.カバー曲の優しい歌い出し

↓↓↓

ToshI「赤いスイートピー」('18)
(作詞:松本隆 作曲:呉田軽穂)

【今井マサキ コメント】
ToshIさんはX JAPANのイメージが強いので力強いハイトーンやシャウトえお思い浮かべがちですが、繊細な裏声を安定して出せる技術の高さと表現力はさすがだなと感服しっぱなしです。

 

●関連して次の曲を紹介

☆魂を揺さぶる 地声のロングハイトーン

【ココを聴いて!!ポイント】

・超高音を地声で歌うロングハイトーン

↓↓↓

STARDUST REVUE「木蘭の涙」('93)
(作詞:山田ひろし 作曲:柿沼清史)

【今井マサキ コメント】
普通の人なら裏声で逃げる所を地声だけで勝負するスーパーボーカリスト。
その歌声は誰にも真似出来ないワン&オンリーですが、魂で歌う事を体現している憧れの存在。

※ファルセットを使わない、12.5秒のロングハイトーンがスゴイ。

 

藤田真由美が選んだ曲(その2)

☆地声とファルセット(裏声)を同時に操る 音域の広いMIXボイス

【ココを聴いて!!ポイント】

1.地声とファルセットを同時に操るMIXボイス
2.女性ボーカリスト
3.圧倒的な音域の広さ

・MIXボイスのイメージ
→地声と裏声の中間(息まじりな地声)

・MIXボイスの特徴
息まじりの声でフワリと広がる。

↓↓↓

宇多田ヒカル「花束を君に」('16)
(作詞・作曲:Utada Hikaru)

【藤田真由美 コメント】
この広い音域をMIXボイスで自在に歌えるのは、さすが日本を代表するボーカリストの実力。
さらに、このMIXボイスによって、曲全体にエアリー感を醸し出し、世界観を演出している。

 

佐藤竹善が選んだ曲(その2)

☆音と音の間の「音のない場所」を歌う 究極のワンフレーズ

【ココを聴いて!!ポイント】

1.音のない場所を歌うワンフレーズ
2.グルーヴを感じるボーカル

●佐藤竹善さんによると、「プロ」のミュージシャン・ボーカリストは、リズムとグルーヴを持っているかが大事、とのこと。
→グルーヴは音の頭ではなく、音が切れた瞬間に出る。休符をどう感じているかがボーカリストにとって重要。

↓↓↓

さかいゆう「桜の闇のシナトラ」('19)
(作詞:Masao Urino 作曲:Yu Sakai)

【佐藤竹善 コメント】
日本のシンガーはリズムやグルーヴ感に対して若干、掴みきれていない部分がある。
しかし、さかいくんからはとてもグルーヴを感じ、歌ではなく音楽が伝わってくる。

 

藤田真由美が選んだ曲(その3)

☆同じ音をあえて地声とファルセットで使い分け!!

【ココを聴いて!!ポイント】

・同じ音を地声とファルセットで使い分け

↓↓↓

back number「HAPPY BIRTHDAY」('19
(作詞・作曲:清水依与吏)

【藤田真由美 コメント】
1回目の地声の「そうか」から2回目のファルセットに変えることで、男性の弱さや切なさを感じさせてくれる。
とても素敵な表現力に萌えました。

 

今井マサキが選んだ曲(その4)

☆今井マサキが特に推したい!!すごいボーカリスト
☆シンプルなメロディーに潜む 多彩な歌唱技術

【ココを聴いて!!ポイント】

・Aメロの多彩な歌唱技術

↓↓↓

SING LIKE TALKING「Spirit Of Love」('95)
(作詩:藤田千章,Cat Gray 作曲:佐藤竹善)

【今井マサキ コメント】
竹善さんのスゴい所は、どんな音域でも自在に行き交う柔軟さ、そして歌声のリズム感が飛び抜けています。
シンプルなメロディーをここまでリズム感たっぷりに聞かせるのは、あらゆる洋楽から吸収し積み重ねた表現方法の多彩さも大きいと思います。

※今井マサキさんは、佐藤竹善さんに憧れて、いつか佐藤竹善さんと歌いたい!という思いで上京したとのこと。

 

歌のプロが選んだすごいボーカルの楽曲でした。
スタジオのコメンテーターの方も言っていましたが、解説された「技術」が高度すぎて、逆に「カラオケに2度といきたくない」と思わせられるほど、スゴイ技だったと思います。

いずれにしても、何気なく聴いている楽曲の中にも、すごい技が駆使されていると驚かされました。