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【関ジャム完全燃SHOW】椎名林檎特集 人気曲ベスト10 他

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先日2019年11月17日、テレビ朝日系「関ジャム完全燃SHOW」は「椎名林檎特集!」と題して、誰もが知る日本を代表するシンガーソングライター・椎名林檎さんの特集が放送されました。
椎名林檎さん本人のインタビューや、一般からのアンケートによる「大好きな曲ベスト10」を交えながら、音楽のプロが椎名林檎さんの音楽を解説しました。

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関ジャム完全燃SHOW 椎名林檎特集 

スタジオで解説したのは、次の2人の音楽のプロ

ヒャダイン(前山田健一)さん(音楽プロデュサー)
→椎名林檎の「ジユーダム」('16)をリミックス。椎名林檎と番組でも共演している。

岩崎太整さん(作曲家)
→映画「サイタマノラッパー」シリーズ・映画「カノジョは嘘を愛しすぎている」・映画「モテキ」・NETFLIXドラマ「全裸監督」他、多くのドラマや映画の音楽を担当。NHK全国学校音楽コンクール2019 高校生の部 作曲担当。

 

曲のモチーフや発想はどこから得ているのか? 

 番組内のインタビューで椎名さんは、

お客さん達の日々の暮らしのツイートを覗き見てて・・・「なにか落ち込んでる」と思ったら、その事に対して贈りたい。こんなサウンドでスカッとして欲しい。
ツイートなどをみて発想を得ることは、本当にメイン。
デビューが1998年なので、2ちゃんねる(現:5ちゃんねる)の申し子。匿名で本音を仰るというムードに慣れ切っているので、直接頂くお手紙だと、礼賛する内容しかないのでわからない。それよりも、期待されていることとそうでないことを本音で仰ってるのを見たい。
(「関ジャム完全燃SHOW」2019年11月17日放送・椎名林檎さんのインタビューより要約・引用)

 と答えています。

 

(※記事中の曲名・コメント・インタビュー等の文章は、「関ジャム完全燃SHOW」2019年11月17日放送分より引用・要約などさせていただいております。)

 

20代~50代に聞いた 椎名林檎の大好きな曲 BEST10

10位

☆多幸感あふれるハーモニーが圧巻!!トータス松本とのデュエット曲
◆「目抜き通り」('17)
(作詞・作曲:椎名林檎 編曲:斎藤ネコ)

※「GINZA SIX」のテーマ曲といして書き下ろした。

【ヒャダイン コメント】
トータス松本さんの歌メロのラインがかなり難しい。
スゴいことを要求しているなと思う。

 

9位

☆ミュージカルを思わせるダイナミックで起伏に富んだ曲
◆「人生は夢だらけ」('17)
(作詞・作曲:椎名林檎 編曲:村田陽一)

※高畑充希出演のCMソング。セルフカバーアルバム「逆輸入~航空局~」収録。

【岩崎太整 コメント】
この曲は3つの調から成っていて、それらが美しく繋がっている。
序盤の「クリシェ」の連結、中盤はシャンソンの名曲「枯葉」と同じ構造。そして6/8拍子。(※クリシェ・・・コードの構成音のある音が半音ずつ変わる進行)
それらを熟知しつつ、注文に見合った設計図を作ることに成功している。

 

8位

☆張り詰めた精神性と疾走感 力強いエールを送る曲!
◆「NIPPON」('14)
(作詞・作曲・編曲:椎名林檎)

※2014 NHKサッカーテーマ曲

 

7位

☆静と動の掛け合いが見事!!宮本浩次とのデュエット曲
◆「獣ゆく細道」('18)
(作詞・作曲:椎名林檎 編曲:笹路正徳)

※ニュース番組のテーマ曲として書き下ろした。

【ヒャダイン コメント】
Bメロは何が起こっているのか分からない。
でもサビはキャッチーなコード進行とメロディアスなメロディー。
難しいとキャッチーの相互パンチ。まさに椎名林檎。

 

6位

☆巻き舌と掠れた歌声のロッカ・バラード
◆「罪と罰」('00)
(作詞・作曲:椎名林檎 編曲:亀田誠治・椎名林檎)

※54万枚以上売り上げた6thシングル。(オリコン調べ)
BLANKEY JET CITY(当時)の浅井健一がギターで参加。

 

5位

☆10代ならではの恋愛観を歌った屈指の名バラード
◆「ギブス」('00)
(作詞・作曲:椎名林檎 編曲:亀田誠治・椎名林檎)

※椎名林檎 初のバラードシングル。

 

4位

☆女性の真意を歌い共感を得た本格的ブレイク曲
◆「ここでキスして。」('99)
(作詞・作曲:椎名林檎 編曲:亀田誠治)

※福岡に住んでいた頃に書いた曲。

どうでもいい個人的な疑問なんですが、このMV、服の下に縄で「亀甲縛り」をしているのでは?と当時友人と話していましたが、未だに真相を知りません。

 

3位

☆短編小説のような詞の世界「新宿系」を世に示した1曲
◆「歌舞伎町の女王」('98)
(作詞・作曲:椎名林檎 編曲:亀田誠治)

※10代の頃に書いた2ndシングル。レコーディングでは椎名林檎がドラムを叩いている。

 

2位

☆多くのアーティストニカバーされる1stアルバム収録曲
◆「丸の内サディスティック」('99)
(作詞・作曲:椎名林檎 編曲:亀田誠治)

※宇多田ヒカル・スキマスイッチなどがカバー。タイトルの「丸の内」は地下鉄「丸の内線」のこと。

【岩崎太整 コメント】
「丸の内サディスティック」は危険。
このコード進行(※1)は劇薬なので、正しい用法・用量を知った上での使用がマスト。
どんな曲でも聴き心地が良くなってしまいがちで、使うとしてもかなりの覚悟と理知的な物が必要。

※1「A♭M7 G7 Cm7 E♭7」のコード進行。どんな曲でも聴き心地が良い曲になってしまうので、岩崎さんは個人的にこのコード進行を「ジゴロ進行」と呼んでいる、とのこと。
→「Just The Two of Us」(Grover Washington jr.)・「今夜はブギーバック」(小沢健二 feat.スチャダラパー)・「あなた」(宇多田ヒカル)・「つつみ込むように・・・」(MISIA)などの曲もこのコード進行を使っている。

 

椎名さんも番組内のインタビューで、このコード進行について語っていました。

このコードを使う事に、なんの抵抗もないかといえばあるんですが、数々の名曲の伝統のコードワークなので、これを使う時は、一味違うエッセンス、スパイスを効かせて使うぞという、挑む気持ちでいつも書いています。「目抜き通り」でもこのコードを使っているが、(中略)いかにメロディで引っ張っていくか?結構、腕の見せ所で・・・メロディメイカーとしては。コードをありきたりなモノでも工夫して用いる。
(「関ジャム完全燃SHOW」2019年11月17日放送・椎名林檎さんのインタビューより要約・引用)

 

また、岩崎さんの「転調をどこまで意識しているか?」の疑問について、番組内のインタビューで椎名さんは、こう答えています。

あまり、最初考えないようにしてて、他人の曲を聴くと分析的に聴いちゃうんだけど、自分が書く時に、よく「子供の耳」って言いますけど、分からないで進行していって、意識しない方か上手くいくような気がします。たまに、意識して考えるが、あんまり得てして「おいしくない」というか「一番重要な事が置いていかれる感じ」がします。なんか「下半身で書けていない」というか「子宮で書いてない」みたいな。
楽理を気にして聴いていらっしゃらない女の子たちが、そういう方達の気分に自然に寄り添って、その方々の「人生のサントラになって欲しい」っていう風に思ってます。
(「関ジャム完全燃SHOW」2019年11月17日放送・椎名林檎さんのインタビューより要約・引用)

 

1位

☆椎名林檎の存在を広く知らしめた最大のヒット曲
◆「本能」('99)
(作詞・作曲:椎名林檎 編曲:亀田誠治・椎名林檎)

※売上枚数99.7万枚を記録。(オリコン調べ)

【ヒャダイン コメント】
Aメロの印象的な音が全部テンションの音。
素直にあたらないもどかしさがあり、そのストレスをサビで回収してくる。
リリースから20年経った今なおキャッチーなメロディーと複雑な構成は新鮮さを失わない。

 

個人的に好きな椎名林檎さんの曲

ここからは、放送内容ではない、個人的に好きな椎名さんの楽曲の話です。

☆東京事変デビュー前の「椎名林檎」ソロ名義の最後の楽曲
◆「りんごのうた」(’03)
(作詞・作曲:椎名林檎 編曲:服部隆之)

※NHKの番組「みんなのうた」で、2003年10月から11月にかけて放送された。ウィキペディアより引用

聴いていて曲が心地良いのはもちろん、MVがデビュー曲「幸福論」からそれまでのMVのシーンを再現していて、その時点での椎名林檎さんの総括的な内容なのも興味深いです。

 

◆「ありあまる富」('09)
(作詞・作曲:椎名林檎 補作曲:いまみちともたか)

※ドラマ「スマイル」のために書き下ろされた曲。

2009年発表の曲ですが、なんとなく2019年時点での世の中の価値観にも合致するような歌詞がグッっときます。

 

1998年5月に「幸福論」でデビューして以来、ヒット曲を連発し、休業(産休?)や「東京事変」としてのバンド活動も経て、現在も第一線のトップアーティストとして活躍する椎名林檎さんの音楽をこれからも聴いていきたいです。

 

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