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「日常エウレカ」からの再掲ブログ

【関ジャム完全燃SHOW】あいみょんとは何者?

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2019年4月14日放送のテレビ朝日系「関ジャム完全燃SHOW」は、音楽業界注目のシンガーソングライター・あいみょんさんについて、音楽プロデューサーがプロ目線の疑問で考察する「ヒット曲続出の あいみょん とは何者?」と題して、本人を交えて、彼女の軌跡や楽曲の作り方などを紹介する内容でした。

個人的にも気になるアーティストなので、「関ジャム完全燃SHOW」の2019年4月14日放送分から引用や要約をさせていただきながら、あいみょんさんについて書かせていただきたいと思います。

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あいみょんとは何者か?

まず、あいみょんさんについて調べると・・・

あいみょん(1995年3月6日生まれ )は、日本のシンガーソングライター、作曲家、作詞家。兵庫県西宮市生まれ。所属芸能事務所はエンズエンターテイメント。

歌手になりたいという夢を持っていた祖母や、PAエンジニアである父の影響で中学生の時から作詞作曲を始める。

6人姉弟の上から二番目の次女。

※ウィキペディア(あいみょん - Wikipedia )から引用

2015年3月4日 「貴方解剖純愛歌 〜死ね〜」でインディーズデビュー。(当時20歳)

2016年11月30日 「生きていたいんだよな」でメジャーデビュー。

ちなみに、個人的には、2017年の「君はロックを聴かない」であいみょんさんを知ったので、デビューからかなり時間が経っていたんだ、と認識。

 

プロ目線の疑問

上記の番組では、作詞家・作詞プロデューサーのいしわたり淳治さんと、音楽プロデューサーのmabanuaさんがゲストで出演して、プロ目線であいみょんさんに様々な疑問を投げかけて、あいみょんさんが回答しました。
興味深い質問・回答ばかりなので、以下に引用させていただきます。

 

歌詞とメロディどちらが先か?

「二人だけの国」(’19)作詞・作曲:あいみょん
☆最新アルバム「瞬間的シックスセンス」の中で、自身が「キーとなる」という1曲

 

【mabanuaさんのコメント】
冒頭から1分20秒まで、ずっと1つの音程というありえない曲。
でも「ナンマイダ」という歌詞が入ることで、不思議な魅力を持つ曲に仕上がっている。

ここで、mabanuaさんからあいみょんさんへ
「曲を作る時は、歌詞とメロディーどっちが先ですか?」という疑問。

あいみょんさんによると、作詞と作曲は同時進行で、喋りながら曲を作るとのこと。

・「ワード先行」で、キーワードから曲を作る
・「勝手にタイアップ曲制作」

とのこと。

10代の頃から、例えば、この映画の主題歌を作るとしたら・・・という形で「勝手にタイアップ」して曲を作ったりしていた。
→「二人だけの国」は、役所広司主演の映画「失楽園」とタイアップしたと想定して作ったとのことです。

 

普段 メモを取るのか?

☆衝撃歌詞のインディーズデビュー曲
「貴方解剖純愛歌 〜死ね〜」(’15)作詞・作曲:あいみょん

※過激な歌詞から発売当時は放送自粛も。週刊インディーズシングルランキング10位。(オリコン調べ)

【いしわたり淳治さんのコメント】
インパクトを追及した歌詞。普通の人にはここまで度を越えた表現はなかなか出来ません。
でも、メロディーが明るくキャッチーで、狂気や生々しさを上回る清々しさを感じるから不思議です。

ここで、いしわたりさんから
「普段からイイと思った言葉はメモを取りますか?取るならその採用率は?」という疑問。

あいみょんさんによると、

・スマホにメモを取る。
・常にキョロキョロしている。面白いことを探しながら外を歩く。
・メモの曲への採用率は70%くらい

とのこと。

収録当日にメモっていたことは、「便座ぬくもり」「穴があったら入りたい」でした。

ちなみに、近所迷惑になるから、夜は曲作りをしない、朝に曲作りをする、とのこと。(ご近所トラブルが一番怖いから)
また、曲作りの時の事は、あまり記憶にないんだそうです。

 

歌詞の参考は?

いしわたりさんから、
「何か歌詞の参考にしているモノはありますか?」という疑問も。

あいみょんさんは、

・作詞のヒントは、官能小説

と回答。

官能小説は、表現の勉強になる。「これを何で例えるか?」のような「大喜利」のように思う。男性アーティストでは、平井堅さんなど、比喩表現が上手な人が好き、とのことです。

ちなみに、17歳の時にブックオフで、初めて官能小説を購入。
その時の買った作家は、神崎京介さんとのこと。
「滴」(’01年発売)という小説(拘束される事が好きな女性を描いた話など9つの話を収録した短編集)をタイトル買いした。とても、きれいだと思った、とのこと。
※神崎京介・・・ベストセラー小説「女薫の旅」シリーズなど女性からも支持を得る。

 

官能小説で表現力を学ぶ、ということに対しては、勝手に納得していて、個人的にも、以前は「官能小説の文章」や「プロレスの実況」などの複雑で豊かな表現を真似して文章の練習をしていました。(→結果的に、僕の場合はこのブログのように、稚拙な文章にしかなりませんでしたが、豊かな文章の模倣は、確かに勉強になります。あいみょんさんのように才能ある方は、結果として、素晴らしい言葉の表現をされてます。)

 

サウンドアレンジについて

☆紅白歌合戦 披露曲
「マリーゴールド」(’18)作詞・作曲:あいみょん

【mabanuaさんのコメント】
90年代のヒット曲のような懐かしさを感じる曲。
ロングトーンのエレキギターで始まるイントロなど90年代風のアレンジが秀逸です。

ここで、mabanuaさんから、

「サウンドアレンジはどうやっていますか?」という疑問。

そもそも、シンガーソングライターの場合のどのように、楽曲が完成するかというと、

【一般的な楽曲制作】 
シンガーソングライター:作詞作曲(詞とメロディー)デモ音源

アレンジャー:編曲(様々な楽器を加えるなど)→完成版

という流れになるそうです。

あいみょんさんは、

・アレンジについては、依頼時は何もオーダーしない。

と回答。

アレンジ依頼の際に何か注文を付けると、「じゃあ、自分でやれや」と言われる気がするし、アレンジャーはプロなので、まず曲の第一印象を大事にしてアレンジしてほしい。
また、自分が注文を出すことで、そこしかゴールがなくなってしまうのではないか、との懸念もあるので、最初は注文を出さないそうです。
ただし、曲が編曲されて戻ってきた時に、もう少しこうしたい、などの感想を加えることはあるとのこと。
また、自分はアレンジャー達のファンなので、どうのようなアレンジでも納得できる。また、アレンジャーと信頼関係があるとのことです。

あいみょんさんの曲を編曲している主なアレンジャーは、

田中ユウスケさん・関口シンゴさん・トミオ ヨウさん など

→曲の雰囲気により頼む人を変えるとのこと。

※トミオ ヨウさんは,、「依頼時に具体的なオーダーはないが、その為、最初は自分の方が、デモ提出まで慎重になった」といった内容のコメントを番組あてに伝えています。

 

影響を受けたアーティスト

☆若者人気に火をつけた曲
「君はロックを聴かない」(’17)作詞・作曲:あいみょん

※メジャー3rdシングル。男の子の片思いを歌った曲。

いしわたりさんは、あいみょんさんの曲について、男性目線の曲が多い気がする、また、シンガーソングライターは、自分の経験を曲にする人が多い中、男性目線などの「フィクション」が書けているのがスゴイとのコメント。

ここで、いしわたりさんから
「特に影響を受けたアーティストはいますか?」との疑問。

あいみょんさんは、

・スピッツの草野マサムネが神様

と回答。

子供の頃から、父親の影響でスピッツのアルバム「空の飛び方」(’94発売)や「ハチミツ」(’95発売)などを聴いていた。
また、2016年発売「醒めない」という曲に衝撃を受けたということです。
→スピッツのような日本を代表するバンドが「まだまだ醒めない~」という歌詞を使ったサビに衝撃を受けた、とのこと。

 

→「醒めない」を聴いて、かなり気持ちが盛り上がって、「君はロックを聴かない」が出来たそうです。

あいみょんさんは、スピッツとの対バンをした時の打合せで、「草野さんの血液の0.001%でも良いから自分の体に流れていてほしい」と言ったそうです。
今まで自分が憧れてきた皆さんの何か細胞でもいいので、自分の中にあったらいいと思うし、実際それができていると思っている。
なので、草野マサムネさんなどのアーティストをはじめ、「あいみょんというアーティストはいろいろな人への憧れの塊。」であると、語っていました。

 

コード進行

☆知名度アップキッカケの1曲
「愛を伝えたいだとか」(’17)作詞・作曲:あいみょん

以前「関ジャム完全燃SHOW」で、この曲について、音楽プロデューサー・蔦谷好位置さんがコード進行に着目して絶賛。
「Just The Two Of Us」進行という有名なコード進行を使用している、ということでした。

ここで、mabanuaさんから
「コード進行はどこまで意識していますか?」との疑問。

あいみょんさんは、

・コード進行は知らない。

と回答。

ちなみに、お風呂が沸いた時のお知らせの音だったので、「カノン進行」だけ知っているとのこと。

「愛を伝えたいだとか」が、「Just The Two Of Us」進行だということは、「関ジャム」のオンエアをみて知ったとのこと。
また、「Fm7」などのコードの読み方などはわからないとのことです。

 

こういった話をきくと、やはり天才的なアーティストは、理論を知らないでも、自然と感覚だけで名作を作り上げてしまうのかな、と思います。
もしかすると、よく言われるように、歌詞やメロディーは「天から降ってくる」のかもしれません。

少し見方を変えると、人間は小さい頃からいろいろな曲に触れているので、自然に頭の中の奥深いところに記憶しているメロディーや歌詞などがあって、ある時、突然それらのメロディーが「降ってきて」自分が考えたように思ってしまうことも、もしかしたらあるかもしれません。(悪意なく、そういった現象がおきるかもしれない)
あいみょんさんも、以前、「マリーゴールド」のメロディーの一部が、ゲーム音楽「メダロット2」に似ているのでは?といったことがネットの一部で話題になりましたが、悪意を持って言えば、このゲーム音楽のメロディが、記憶の中から「自然に」降ってきたとも考えられます。(そもそも、そのゲーム音楽自体が、それ以前に発売された小沢健二さんの曲に似ている、という指摘もあります)

「マリーゴールド」がその曲に影響を受けたかは不明ですが、あいみょんさん本人も、2017年にツイッターで「色んなアーティスト、芸術家に影響を受けて羨んで憧れてきて、真似せずにはいれへんよ。真似事から新しい音楽が生まれるなら最高やんか」ともつぶやいています。
また、先ほどのように、「自分はいろんなアーティストへの憧れの塊」とも言っています。

やはり、芸術は模倣から生まれますから、仮に多少似ていたとしても、問題ない範囲の話題なんだと思います。

 

曲の主人公について

いしわたりさんは、
「曲の主人公は、フィクションかノンフィクションか?」
という疑問。
あいみょんさんは、その疑問に対して、「半々」かなぁ、と回答。
しかし、こうも答えています。
「男性目線の曲も、ノンフィクションなのかとも思う。男性目線というのも、結局、男性と一緒にいた時に、自分が同じ空間で経験していること。一緒にいた男性の経験は、自分の経験の一部だから、そう考えると、フィクションではないのかもしれない。」
といった内容のことを語っていました。

 

今後の活躍にも期待

以前から、MVや他のTV番組であいみょんさんをみていましたが、今回の番組をみて、あらためて、楽曲の良さやあいみょんさんの謙虚な姿勢、そして見た目の「かわいさ」が印象的でした。

現在も、映画「クレヨンしんちゃん」の主題歌なども発表して、乗りに乗っていますが、今後の活動にも注目したいところです。

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