2019年9月29日、テレビ朝日系「関ジャム完全燃SHOW」では「女性が選ぶ 甘い声の男性ボーカリスト10選」と題して、20代～50代の一般女性100名が選んだ「甘い声」の男性ボーカル10人について、甘い声とはどんな声なのか、なぜ女性を魅了するのかなど、その声の秘密を歌のプロが分析しました。歌のプロが歌いながら実践解説しました。
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スタジオで解説したのは、3人の歌のプロでした。
・今井マサキさん（コーラス）
※主な担当アーティスト：松任谷由美・吉田拓郎・矢沢永吉・槇原敬之など・福原美穂さん（シンガーソングライター）
※三浦大知、AIなど数々のアーティストとコラボも。日本人として初の黒人教会でのライブで大絶賛。・藤田真由美さん（コーラス）
※miwa・井上陽水などのコーラスを担当。
今井さんによると、「甘い」と感じる声は人によってタイプが様々！！
例えば・・・包み込む甘さ・絡みつく甘さ（セクシー）・優しい甘さ などがあるそうです。
（※記事中のアーティス名・コメント等の文章は、「関ジャム完全燃SHOW」2019年9月29日放送分より引用・要約などさせていただいております。）
歌のプロが分析する 甘い声のボーカリスト10選
①平井堅
☆「高音が切ない」という声が多数！！アコースティックライブも人気
代表曲：瞳をとじて（'04）／楽園（'00）／ノンフィクション（'17）
【福原美穂 コメント】
女性はベースなどの低音が本能的に好きと言われているが、実は平井さんの声には高い声にも、低い声の成分が含まれていて、そこが女性に無意識に響くのだと思う。
【平井堅の甘い声の秘訣】
→地声とファルセット（裏声）を混ぜた歌声
※藤田さんは、bucknumberの清水依与吏さんも地声とファルセットを混ぜた歌い方をしている、と絶賛しました。
②福山雅治
☆落ち着いた低音ボイス！！ドラマでも大活躍のアーティスト
代表曲：桜坂（'00）／HELLO（'95）／家族になろうよ（'11）
※ドラマなどの話し声も「甘い」という意見も。
【今井マサキ コメント】
福山さんの低くて深い響きのある歌声は、落ち着いた中にも温かさ、力強さもあり身を任せたくなるような安心感がある。
自然体な低音が心地良く、女性からすると耳元で囁かれているような色気を感じるのでは？
【福山雅治の甘い声の秘訣】
→声の芯を包み込む歌唱（平井堅さんや、後述の藤井フミヤさんも包み込むような歌唱をしている）
●包み込む歌唱のPOINT→前に押し出すのではなく、後ろに引くイメージで声を出す！！
③藤井フミヤ
☆かつてはヤンチャな歌声のイメージも・・・バンド・ソロ共に大人気のボーカル
元チェッカーズのリードボーカル。解散後ソロとして活動。
代表曲：TRUE LOVE（'93）／Another Orion（'96）
※猿岩石「白い雲のように」（'96）などの楽曲提供も。
④秦基博
☆多くのアーティストも絶賛！！「鋼と硝子でできた声」の持ち主
代表曲：ひまわりの約束（'14）／アイ（'10）／鱗（'07）
※桜井和寿など多くのアーティストが歌声を絶賛。
【藤田真由美 コメント】
ちょっとザラついたハスキーな声が魅力。
また、高音をギリギリで絞り出している感じにも聞こえ、そこから生まれる「危うさ」が女性の心に響くのだと思う。
⑤徳永英明
☆40～50代女性の支持が多数！！ハスキーボイスの持ち主
代表曲：レイニーブルー（'86）／壊れかけのRadio（'90）
※名曲をカバーした「VOCALIST」はシリーズ累計売上600万枚。（オリコン調べ）
【藤田真由美 コメント】
徳永さんの特徴は、力の抜けたハスキーな声質。
これが力の張った歌声よりも色気を醸し出し、甘さが出ているのだと思います。
【徳永英明の甘い声の秘訣】
→吐息混じりのエアー感（息の成分が多く柔らかい）
藤田さんは、ハナレグミ（永積崇さん）も吐息混じりのエアー感のあるボーカルが素晴らしいと絶賛。
⑥河村隆一
☆ヴィジュアル系バンドのボーカルも！！聞いたら忘れられない特徴的な歌声
LUNA SEAのボーカルであり、ソロ活動も行う。
ソロ代表曲：Glass（'97）／BEAT（'97）／Love is...（'97）
【福原美穂 コメント】
河村さんはビブラートが独特で、そこが女性に響くと思う。【今井マサキ コメント】
少しクセのある独特な歌声とサビの「泣きの響き」が印象的で、聞く人にまるで絡みつくような甘さを感じさせる。
【河村隆一の甘い声の秘訣】
→母音の発声位置・・・母音は「後ろ」子音は「前」に発声している、とのこと。
⑦玉置浩二
☆「日本一歌が上手い」という声も！！優しさ＆力強さを兼ね備えた歌声
ロックバンド「安全地帯」のボーカリストでソロ活動も。
多くのアーティストが歌唱力を絶賛している。
代表曲（安全地帯）：ワインレッドの（'83）／悲しみにさよなら（'85）
【玉置浩二の甘い声の秘訣】
→泣きの響き（河村隆一さんもサビで泣きの響きの歌唱をしている）
→年齢を増すごと甘さがある。
藤田さんによると、年齢を重ねて、下（低音）の響きの成分が増えて、男の色気が増している、とのこと。
井上陽水さんの歌声も、年齢を増して低音響きが増している、とのこと。
⑧hyde（L'Arc-en-Ciel）
☆色気で多くの女性を魅了！！人気ロックバンドのボーカル
代表曲：HONEY（'98）／Driver's High（'99）
【福原美穂 コメント】
儚いような歌い方が甘く、女性の心を掴む。【今井マサキ コメント】
（「HONEY」について）Aメロは力強く低音を響かせて歌い出したかと思うと、サビの「連れていくさ」の「く」の部分のこれぞ！！と言わんばかりのハイトーン。
この低音と高音のギャップ、最高にセクシーな歌声。
⑨増田貴久（NEWS）
☆グループの他 ユニット活動も！！ジャニーズを代表する癒し系
NEWSの他、手越祐也とのユニット「テゴマス」でも活動。
【今井マサキ コメント】
まっすーの声は、その性格がそのまま体現されたようなピュアでまじめで、時にイタズラな可愛い弟みたいな優しく甘い声。癒しの声とも言える気がする。
⑩草野マサムネ（スピッツ）
☆「可愛らしい声」という意見も！！結成30年超え人気バンドのボーカル
代表曲：ロビンソン（'95）／空も飛べるはず（'94）／チェリー（'96）
【福原美穂 コメント】
中性的な歌声が女性からすると親しみやすいし、リズムの取り方や歌い方がセクシー。
声を出し切らないような草野さんならではの「歌の抑揚」があり、それが甘さを感じさせると思う。
【草野マサムネの甘い声の秘訣】
→唯一無二のフォール
※フォール：本来の音の後、滑らかに語尾の音を下げるテクニック。
以上のアーティストが、番組で紹介されていました。
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個人的に甘い声と思う男性アーティスト
次に紹介するのは、番組とは全く関係なくて、個人的に好みの甘い声のアーティストの話です。
清竜人
代表曲：Morning Sun（'09）／痛いよ（'10）／All My Life（'13）
シンガーソングライター。
デビュー当時、一部では「神の声」とも言われ、ナイーブで繊細な楽曲を歌い上げ、とても美しいファルセットが印象的です。
清竜人さんの前期の作品群は、前述した秦基博さんのようなシンガーが好きな方にも聴きやすいかも。
以前、「関ジャム完全燃SHOW」で音楽プロデューサーの蔦谷好位置さんが、清竜人さんの楽曲「All My Life」を「直すところがない。1年間で300回以上聴いた。」と絶賛したこともありました。
↓↓清竜人「All My Life」
「甘い声」というのは、男性からするとピンとこない場合も多いですが、あらためて解説されると、目から鱗でした。
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